院長紹介

はじめに

実は私の実家は神戸にあります。ちょうど大学6年の国家試験を前にした勉強の追い込みの時期に、突然震度7以上の大きな揺さぶりが私の故郷を破壊したのです。実家も半壊し、私の思い出の街はすでに私の知っている状態ではありませんでした。

「実家に帰りたい」その一心を思いとどめたのは両親の言葉でした。「お前がここに来てもする事はない。お前のするべき事は他にある。帰ってくるな!」私は涙が止まりませんでした。食料も水も配給に頼り、電気も無く、情報も入り難い廃墟の様な街で自分の両親は、本当は私に帰ってきて欲しかったと思います。私もようやく2児の父となり、両親の引き裂かれる様な思いから出た、言葉の重みが理解できる様になりました。その時の私は死ぬ気で、最後の追い込みをかけ、無事国家試験に合格できました。両親の思いを考えると腰痛で、歯科という仕事を諦める気持ちにはなれなかったのです。