人生は歯が命 歯っぴぃーライフ


日本の歯科の現状

GWに研修に行ってきました。

行先は、マカオ。

「どうしてマカオ?」とか「研修って進んだ医療を学ぶものなんじゃないの?」と、思われた方もいることでしょう。

みなさんは、日本は医療先進国だと、思っていませんか?
医療も、歯科医療も世界トップレベルだと。

このコラムを以前にお読み下さっている方は、歯科に関しては日本は先進国ではないことをご存知だと思います。
スゥエーデンやフィンランドのような北欧の国々は、予防歯科の超先進国であることは今までにも何度か書いてきました。

日本の歯科医療は、北欧やアメリカより劣りますが、東南アジアにも負けているのです。

日本より進んだ歯科治療を学ぶために、今回マカオに研修に行ってきたという訳です。

日本人が海外旅行に行くとき、虫歯などがあれば日本で治療してから飛行機に乗るでしょう。
その理由は、海外で歯が痛くなったらだいぶ高い治療費を払わねばならないこと、
言葉の壁、
行先によっては、その国の歯科治療のレベルがあまり信用できないから
こんなふうに考えている人も少なくないと思うのです。

仮にですが、日本で根治治療をした人が、治療から何年か経って海外で歯が痛くなり、どうにもならなくて現地の歯医者さんに駆け込んだとします。
歯医者さんではまずレントゲンを撮りますね。
このレントゲンには、赤面するぐらい恥ずかしいものが写っている可能性が大なのです。
多分、現地の歯医者さんはこう思います。
「日本では、こんなに酷い治療をしているのか!?何てめちゃくちゃな治療なんだ!!」と。

入れ歯であれば、治療が終了し、合っていなければ痛いわけですから、ダメだと分かります。

ところが、根管治療は、治療終了後5年10年経たないとその治療がうまくいったかどうかが分からないのです。

まず根管治療について、簡単に説明します。

歯の根の中の神経や血管など(歯髄)が通っている管を根管と言い、 歯髄は根の先端から歯の中に入り、歯の成長発育に重要な役割を果たします。
成人になり歯が成長したあとは、歯髄がなくても根のまわりからの栄養供給によって歯は生存できるので、歯の根の治療である根管治療は歯髄が炎症や感染を起こした時に必要になります。
深い虫歯、歯の亀裂、外傷などが原因で根幹治療をすることになります。
根管治療では、痛んだ歯髄を除去して、根管を注意深く清掃し、 再度の感染を防ぐために根の中に詰め物をします。

詰め物の上には被せ物をします。
この被せ物がうまくできていれば、表面上は治療は成功したように見えますが、レントゲンを撮るとまた再発してしていたりと、ひどい状態を、外の歯科医が目にするという事態になります。

根管治療は、日本では健康保険のおかげで1500円位で受けることができます。
マカオでは、1本2万円。
日本では、保険制度があるために誰でも同じ位の安い金額で治療を受けられます。
国民皆保険は良い面も勿論あります。安い料金で気軽に治療を受けられるからです。

ただ、一人当たりの単価が安いと、歯科医は多くの患者さんを診なければなりません。
  ↓
多くの患者を診るためには、一人に割ける時間はわずか。
  ↓
丁寧な治療は難しい。

こういう図式が成り立つことは、お分かりいただけると思うのです。

テキトーな治療をし、うまく被せ物を作って、治療がうまくいったように見せる歯科医は、残念ながら存在すると思います。

その反対に、迅速かつ丁寧で最適な治療をするために、努力をしている歯科医も勿論います。

私も、その一人です。
最新の機械を導入するのは難しいですが、迅速に的確な治療をするべく、努力を重ねています。
自分で言うのもなんですが、根幹治療において、日本では10本の指に入ると思っています。

日本でも、保険制度を使わずに患者さんに全額自費負担をしてもらって、丁寧な根幹治療をしている歯科医もいます。
マカオでもベトナムでも、根幹治療は1本あたり2万円~3万円を払わなければなりませんが、その代わりとても丁寧に日本よりずっと進んだ歯科治療を受けることが出来るのです。

アメリカの場合は1本10万~50万かかることも。例えば奥歯の3本根っこがある場合は30万から150万円。
研修医かベテランの先生によって治療費用が違う仕組です。

保険制度で、誰でも同じ値段で治療を受けられることは果たして公平なのだろうかという思いもあります。
定期的に歯科検診を受けて、虫歯や歯周病に対して努力していた人と、何一つ努力をせず、歯が相当痛くなったら初めて治療に行くという人が払う治療費が同じでいいのかということです。

予防に意識を持っている人の治療費を安くする、何もしていない人からはそれなりの治療費を支払ってもらう、そういうふうに皆保険の制度が変わったらいいなと思います。

根管治療をきちんとしてくれる歯科医が増えるように、願っています。

こちらの記事でも根管治療について書いていますのでご覧ください。


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