サハラマラソンへの挑戦

サハラマラソン奮戦記

4.28木曜日

20:30成田空港を出発

約5時間で香港へ

その後 香港から14時間かけて南アフリカのヨハネスブルクで乗り継ぎヨハネスブルクからナミビアのウィルスベイまで2時間くらい

空港で待つ時間をあわせると2日半

長旅だ

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飛行機上空から

ナミビアの上からみた景色は

砂、砂、砂

砂漠しかなかった

ふと 私は思った

バカなところに来た

ナミビアの空港ウィルスベイについた

そしてさらに思いもよらないことが

荷物届いてない

なんだ?

アフリカ感覚?

理由はこうだ

4人ほどオーバーブッキング(多めに予約して)して南アフリカ航空は慌てて飛行機を大きめの飛行機に変え、人数は乗れたが荷物は重力オーバー

飛行機に積まずに旅たった!

日本では考えられない

私はある方から荷物が届かない可能性があるというのでナイフなど機内に持ち込めない以外は全部手持ちで持っていたので助かりました

日本人、中国人など含めて40人に近くにもが届いていなかった

彼らは罵声を発してましたがどうにもならない

これもサハラの大会がいってる飛行機に乗るところからレースは始まっているんだ

次の日すぐ荷物チェック

これがあれもこれもチェックが厳しくない物がたくさんあったがなんとかクリア

レース前日4時のバスにのり第一ステージのキャンプ地に移動

テントで地元のナミビアの人達が踊りでお出迎え

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こんなクレージなレース(お昼は気温50度くらい夜は気温12度くらい、寒暖差が激しく、それも一週間分の食料、寝袋など13キロ分の荷物を背負い250キロを走る)で完走できるのか

なんで自分がここに来たのか自問自答してみる

いつも支援してる横浜の子供達やカンボジアの子供達の為に走ると決めたが心が揺らぐ

同じテントメイトに世界中のレースに出場していて上位に入っている飯野さん(今回のサハラマラソンも総合1位)という方にアドバイスをもらい

第1ステージ 37キロ

肩ならしみたいなもんだと

気温は25度くらい

少々暑いくらい

荷物がとにかく思い 13キロくらい

とにかく砂漠の1キロは長い

一歩進んで半歩下がる感じだ

砂の山を何回も乗り越えて行く感じだ、ほとんど走れない

全力で歩く

大汗!それがお昼に近づくいてくると気温50度、じーとしてるだけで暑い

それを走る(歩く)

みんな出場してる人達は頭のネジはが一本か二本はずれてる

前日にこれがウォーミングアップと聞かされていたので頭真っ白

なんとか第一ステージはクリア

終わったらげっそり

マラソンを3.4回走った感じか

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第2ステージ 42キロ

さらに昨日より難コースみたいだ

今日は砂山というよりはデカい岩山を越えていく

これはロッククライミングか?と思うくらい断崖、絶壁

砂漠の1キロを舐めたらダメという心友の言葉を思いだす

なんとかクリア

終了後、足を引きずるぐらいに筋肉痛がひどかった

明日はもう無理なんだろか

そんな思いがよぎった

足のマメも2っほどできていた

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第3ステージ 42キロ

前日しっかりストレッチをしここ何カ月か自分の体を鍛えていたのでほとんど元にもどっていた

いつも鍛えていただいて夜遅くまで付き合ってくれて、いろいろアドバイスをいただいたパーソナルトレーナーの日向先生を思い出し涙が出た

ほんとに感謝である

今日はロッキー山脈?越え?

まるでマウンテン

今日もなんとかクリア

終了後、やっぱり足を引きずっていた

また、明日は回復することを信じて

さらにマメが10個以上も出来ていてメディカルに駆け込んだ

ひどすぎてNHKに取材されたほどだ

テントメイトは9名いたが7名に減っていた

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第4ステージ 41キロ

朝起きたらやはり足を引きずっていた

今日はリタイアを覚悟した

スタート

今日は朝から暑い、暑い、暑い

今までで1番暑い 50時越え?

足を引きりながら歩き続けた

何回も倒れかけた

何時間も頭が真っ白で歩き続けた

なんとかゴールしたがその場で倒れた

すぐメディカルテント(医療テント)に

すでに1位でゴールしていたテントメイトの飯野さんがついていってくれた

気がついたら自分のテントで寝ていた

足はほとんと動かないためトイレもいけなかった

テントメイトに世界一流のスポーツ選手をサポートしていた木戸さんからは棄権を勧められた

とにかく休む事に専念、その日はテントで激痛をがまんしながらストレッチと睡眠に徹底した

明日はいよいよオーバーナイト77キロ(ほとんどの人が夜通し走るのでこの名前がついている)

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第5ステージ

オーバーナイト 77キロ

朝から足を引きずっているがトイレぐらいまでなら行ける

なんとか今日もレースに出れそうだ

スタート

普通に歩き出せた

アドレナリンがたくさん出たみたいで、少し走れるまでになった

行けるところまで行こう

今までで一番早い

奇跡だ

行けるところまで走って見よう

43キロのチェックポイントまで15:30に着いた

今までで一番早い

そこのチェックポイントでお昼を食べまた走りだした

その辺りから急に足に激痛が走った

サイドブレーキがかかったみたいに

ほとんど足が動かなくなった

完全に止まった

日も暮れかけて来た

もうダメだ

完全に止まった

日も沈み風が強くなり寒さがました

寒さに凍えながら頭の中はあの日に戻っていた

家族が支えてくれた

心友達が支えてくれた

カンボジアの子供達が笑顔になった

そうまとうのように記憶が何年もタイムスリップした

死ぬ前に人はたくさんの記憶がよみがえるという

死ねのか?

いや死にたくない

その時 なぜか鈴の音がした鈴の音はドンドン大きくなり私を通り過ぎていった

そう盲目の選手だ

彼はなぜ走ってるのだろう

彼はなんの為に走ってるのだろう

暗闇の中歩きだした

彼の走ってる目的を知りたくてヘッドライトをつけていたが電池の残量がなく真っ暗だった

彼の鈴をたよりに鈴も聞こえなくなり

辛うじて見える目印の蛍光の色を頼りに歩いた

暗闇なので何度も転んだ

転んでも立ち上がり前に進んだ

そしてゴールした

後に 盲目の彼に走る目的を聞いた

ただ 走りたかったからだと笑ってしまうくらい単純明快な答えだった

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第6ステージ 10キロ

ビィクトリーランみごと完走した

このサハラマラソンは何を私にもたらしたか

感謝、感謝、感謝

感謝、感謝、感謝

しかない

生きていることに感謝

生命に感謝

地球に感謝

家族に感謝

心友に感謝

食べ物に感謝

食べ物を作ってくれてる人に感謝

お風呂に入れることに感謝

普段自分がどんな幸せな環境にいるのか

幸せは自分でつかみとるのでなく今を幸せと感じる事

アートデンタル中田南クリニック
理事長 林 叔友(りん すうゆう)

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