歯周病は全身症状の1つ!?

糖尿病との関係

歯周病は、糖尿病の合併症と考えることもできます。
事実、糖尿病に罹患している人と罹患していない人を比較すると、明らかに前者の方が歯周病に罹っている人が多いというデータが出ているのです。
そして、歯周病に罹ると糖尿病の症状も悪化していくということがわかってきています。
つまり、歯周病と糖尿病というのは、相互に悪影響を及ぼし合っていくのです。
では実際、どのような仕組みで歯周病が糖尿病を悪化させていくのでしょうか。
それは、歯周病菌が分泌するエンドトキシンという毒素が関係しています。
糖尿病は、インスリンという血糖値を下げるホルモンに、何らかの異常が生じることで発症します。
そして、歯周病菌が分泌するこの毒素は、血液中のインスリンの働きを邪魔するため、結果として、糖尿病の症状を悪化させるのです。
ですから、歯周病の治療を行うことは、糖尿病の症状を改善することにもつながると言えます。