■荒川静香さんと反対噛合
みなさん、プロ・フィギュアスケーターの荒川静香さんを
ご存知でしょうか?
トリノオリンピックの金メダリストで、美人であることでも
有名ですね。
とてもきれいな方ですが、私の目から見ると
ひとつ気になることがあり、今日はそれをシェアしたいと思います。
彼女は、以前は『反対噛合(別名:受け口)』という噛み合わせが上下逆の状態でした。
大人になってから、噛み合わせを治しましたが、
下あごは反対噛合のままの状態と変わらず、出っ張っています。
大人になってから下あごの出っ張りを治すには
『骨切り(こつきり)』といって、骨を削る手術を受けなければなりません。
これは、美容整形の分野に該当します。
荒川静香さんは、噛み合わせは治したけれど、
下あごの骨切りはしなかったのだと思います。
大人になってから、反対噛合をあごの見た目まで治そうとすると、
このようにとても大がかりなことになってしまいます。
でも、子どものうちなら、反対噛合も下あごの出っ張りも、
矯正すれば治すことができるのです。
目安は、3歳~遅くとも6歳くらいまでの間に始めることです。
使う装置も写真のように、とても簡単なものです。
マウスピースみたいなもので、かつ、安価で手軽なのです。
これを使えば、おとなになってからの矯正や手術は必要ありません。
みなさん、もしお子さんが反対噛合だったら、
荒川静香さんを反面教師にして、噛合を治してあげてください。
小さいこどもが反対噛合だとわかったとき、
お医者さんは「経過観察をしましょう」「様子を見ましょう」と
言うことが多いのですが、実は自然に治る確率は5~6パーセントくらいと
とても低いものなのです。
ですから、様子を見るのではなく治療を始めることを、
ぜひともお勧めしたいのです。