一番苦しいときこそ一番成長している時

とある雨の日、30年前の新潟の雨の日の出来事を思い出しました。

私は、昭和大学の大学を卒業して自分に厳しい環境に身を置こうと思い新潟県の歯医者さんに務めました。
新潟のM歯科というと日本一大きい歯科医院で30店舗ぐらいありました。
新潟にある本院に社員が集まって入社式があるのですが、ドクターの入社が約60人。
助手や衛生士が約200人いました。
入社式には新潟県の知事も来ていて、それぐらい力のある歯医者でした。(通常の歯科医院では入社式はありません)
私は新潟にある本院で勤め始めたのですが、それはもう大変で理事長から、叱咤激励を受け言い方悪いですが「お前は歯医者さんに向いていない」「なんで何で来たんだ」と毎日言われていました。
新卒の私は治療も全くできなくて(できなくて当たりまえなのですが…)
そのときに周りに友達も誰もいなくて本当に本当に苦しくて、もうやめようやめようと思っていました。

結果的に3ヶ月ぐらいでやめてしまったんですが、そこから私は毎日猛勉強しました。
理事長を見返したい!それくらいの気持ちがありました。
麻酔を自分の口に千回ぐらいさして救急車で運ばれたこともあります。
自分でいろんなところに刺してみて、痛いところを探したり、矯正についてや虫歯治療はどうやったら患者さんに負担にならないかなどそのようなことを考えながら過ごしてしていました。

今思うと理事長が叱咤激励してくれたおかげで今の自分があり、その経験がなかったら勉強する気もなかったし、例えば初めから優しい先生に教えられたら、自分がもう天狗になってたかもしれない。
だから、私は理事長に一番初めに会って本当に良かったと心から思います。
皆さんもつらいとき、大変なとき、苦しいとき、その時その場にいる時は大変だけれど、そんな時こそ一番成長していて、後で笑えるということを思い出してほしいです。

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