人間の3大欲求
人間には「三大欲求」と呼ばれる基本的な欲求があります。それは、
①食欲(生きるために食べたいという欲求)
②睡眠欲(休息をとりたいという欲求)
③性欲(子孫を残したいという欲求)
これらの欲求は、人間が健康的に生きるために欠かせないものですが、意外にも「歯」と深い関係があります。
1. 食欲と歯の関係
食欲は人を良くすると書きます。
良い脂質、良いタンパク質、良い炭水化物を食べてより良くしましょう。
タンパク質(Protein)、脂質(Fat)、炭水化物(Carbohydrate)の摂取比率のことをPFCバランスといいます。
理想バランスはP 15%(13-20%):F 25%(20-30%):C 60%(50-65%)と言われています。
ダイエットの際に炭水化物を抜こうとする人が多いですが、炭水化物はエネルギーなので、エネルギーを無くすとタンパク質と筋肉からエネルギーを取ろうとするので、かえって筋肉がなくなって太りやすい体質になります。
○○ZAPがやっている糖質制限で痩せるというのは実は良くなくて、均等に摂ることが重要です。
そして、食べることに欠かせないのが「歯」です。
食べ物を噛み砕くのは「歯」ですが、食べ物を細かく砕くほどエネルギーも出て、筋力もアップして、非常に良い体になります。
しかし、歯を失うと食欲が低下し、栄養不足につながる可能性があります。特に高齢者では、歯の健康が食事の楽しみを左右し、生活の質に直結します。
歯の健康=食の楽しみとも言えるでしょう。
・睡眠欲と歯の関係
前回は睡眠の重要性についてお話をしましたが
http://artdental.jp/ortho/blog/46803/
睡眠は、身体の回復や脳の整理に重要な役割を果たします。
健康な人でもアスリートでも、基本的には睡眠が大事です。
しかし、歯のトラブルが睡眠の質を低下させることがあります。
歯並びが悪いと、舌が気道を塞ぎやすくなり、いびきをかきやすくなることがあります。
特に、下顎が後ろに下がっていると、気道が狭くなり睡眠時無呼吸症候群のリスクが高まります。
睡眠時無呼吸症候群の症状がある人は睡眠の質が低下し、体が十分に休息できなくなったりさまざまな健康リスクを引き起こすことから治療が必要です。
矯正治療やマウスピースの使用で、いびき(無呼吸症候群)を軽減できる場合があります。
・性欲と歯の関係
性欲は心を生かす欲と書きます。
性欲は、ホルモンの影響を大きく受けます。
男性ホルモンの一種であるテストステロンは、筋肉や骨の形成、生殖機能、心身の健康維持などに関わっています。
女性ホルモンの一種であるエストロゲンは、卵胞ホルモンとも呼ばれます。女性らしい体形や肌の潤い、骨の健康など、女性の成長や美容に深く関わっています
実は、歯周病と性ホルモンの分泌には関係があることが分かっています。
・歯周病が進行すると、炎症が全身に影響を及ぼし、ホルモンバランスを乱すことがある
・男性では、歯周病がED(勃起不全)のリスクを高める可能性がある
・女性では、妊娠・出産に影響を与えることも
歯の健康は、単なる口の中の問題ではなく、全身の健康や生殖機能にも関わっているのです。
人間の三大欲求である「食欲・睡眠欲・性欲」は、どれも生きるために欠かせないものです。
そして、それらを支えているのが「歯の健康」です。
歯の健康を守ることで、食事を楽しみ、ぐっすり眠り、自信を持って魅力的に生きることができるのです。
三大欲求を満たすために、歯を大切にしよう!