「筋トレで病気は防げる?」医療に頼りすぎない健康の話

「足が痛い」「膝が痛い」といった不調の多くは、実は筋肉が不足していることが原因です。本来であれば筋トレをして筋肉をつければ改善されるものなのに、そのことに気づかず、まず整形外科を受診する方が多いのが現状です。

整形外科に行くと、多くの場合は湿布や痛み止め(塗り薬や飲み薬)を処方されます。これらは、体が「痛み」を感じる物質を出さないようにする薬です。そのため、痛みは感じなくなります。

一見すると「治った」と思ってしまいますが、実際には根本原因は解決していません。痛みを感じないことで身体を使わなくなり、血流が悪化します。血流が悪くなると、今度は身体が血圧を上げて補おうとします。

そして「血圧が高い」と病院に行くと、今度は血圧を下げる薬を処方されます。すると血流はさらに悪くなり、脳への血流も滞りやすくなる。結果的に、海馬という記憶に関わる脳の部位が萎縮して、認知症や脳梗塞、脳出血のリスクが高まるのです。

歯科でいうなら、歯茎がやせる、骨がやせるという話と同じです。

要するに、私が言いたいのは――血圧が上がるのも、痛みを感じなくなるのも、脳の病気も、すべて筋トレをすれば予防・改善できるということです。

だからこそ、当院のような歯科医院で歯周病菌の除菌を行い、さらに筋トレも日常に取り入れていれば、そもそも病院に頼る必要は少なくなるわけです。結果的に病気の悪循環も断ち切れます。

ただし、こういった考え方はまだ一般的ではありません。多くの医師も気づいていないかもしれません。なぜなら、血圧が高ければ薬で下げる、というふうに大学で教えられているからです。

でも「なぜ血圧が上がったのか?」という本質的な問いには答えられないことが多い。医療の現場では、原因が分からない高血圧のことを「本態性高血圧」と呼びます。実は高血圧の9割がこれに該当します。

「原因が分からない」では患者さんに不安を与えてしまうので、「本態性」という病名をつけているに過ぎません。診断名があると、なんとなく納得してしまいますが、結局のところ医師にも分かっていないのです。

繰り返しますが、大切なのは筋トレです。

だから、私は「なるべく病院に行かない方がいい」と思っています。

たとえば、乳がん検診。よく聞く「マンモグラフィ」という検査法はご存じでしょうか? 乳がんの早期発見を目的としたものですが、実は1回の検査で受ける放射線量は、通常のレントゲンの1000倍から2000倍にも及ぶと言われています。

これだけの放射線を身体に浴びれば、がんを発見するどころか、新たにがんを「つくってしまう」リスクもあるのではないでしょうか。

ちなみにアメリカでは、マンモグラフィは40歳未満への施行が禁止されており、もし実施すれば医師が逮捕されるケースもあります。若い人にとって、それほどリスクのある検査なのです。

一方、日本では20代から検診の受診券が配られています。役所から「早期発見をしましょう」と案内が届くのです。こうしたことが影響してか、日本ではここ数年で乳がんの発症率が2倍〜3倍に増えているというデータもあります。

検査自体が原因になっている可能性を、私たちはもう少し真剣に考えるべきかもしれません。

実は、乳がんの検査には「超音波検査」という選択肢もあります。超音波は放射線をほとんど使用せず、妊婦の検査にも使われるほど安全です。

それでもなぜマンモグラフィが選ばれるのか――それは医療点数が高く、収入につながるからです。検査で得られる利益が大きいのです。

だから私は、検診も含めて「すべての医療が正しい」と鵜呑みにせず、自分自身の体を守るために、筋トレや生活習慣を見直すことが何より重要だと考えています。

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