歯科医師が「短命」な理由。削り取られるアマルガムと水銀汚染の真実
最近、厚生労働省から見解が示され、歯科用アマルガムが2034年に使用廃止になることが正式に決まりました。
アマルガムと聞くと、なんだか専門的で分かりにくい言葉に感じるかもしれませんが、要は水銀です。
虫歯になった部分に、昔は銀歯の代わりとして水銀を詰めていた。昭和の時代には、それが主流だったんですね。
今でも、特に年配の歯科医師の中には使っている方がいます。
昭和40年、50年代に治療を受けた、私たち世代くらいの人だと、口の中にまだアマルガムが残っている人は少なくありません。
でも、水銀が体にとって良いはずがない。
私たちは学校で水俣病の歴史を学んできた世代です。有機水銀と無機水銀で種類の違いはありますが、「水銀であること」に変わりはありません。
アトピー、アレルギー、鬱、めまい……挙げればきりがないほど、さまざまな症状との関連が指摘されてきたのに、国はこれまで「安全だ」と言い続けてきました。
そもそも「水銀を詰めますよ」と言われたら、誰も入れないでしょう。でも「アマルガムです」と言われても、何か分からないから受け入れてしまう。
それが、ようやく禁止かと思ったら2034年。
今は2026年です。あと8年もある。
悪いと分かっているなら、なぜ今すぐやめないのか。ここに、日本の対応の遅さを感じます。本来なら、即刻中止すべきものです。
実際、アレルギーやアトピー、めまい、鬱といった症状の中には、かなりの割合で歯科用アマルガムが関係しているのではないかと私は感じています。バセドウ病に伴う鬱症状なども含めると、体感的には3分の1くらいは関係しているのでは、と思うほどです。
もちろん、うちの医院ではアマルガムは使っていません。
今、多く使われているのはパラジウム合金ですが、これも体に良いものではありません。ただし、水銀はそれとは比べものにならないほど有害です。
ちなみに、歯科医師は「寿命が短い職業」だと言われているのを知っていますか?
さまざまな職業の平均寿命を比較すると、歯科医師はかなり上位に来る。
私はこれ、アマルガムを削ることで水銀を吸い込んでいるからではないかと思っています。
アマルガムは粉状なので、内部で虫歯が再発しやすく、やり直しの治療が多い。
削るのは歯科医師です。当然、その粉塵を吸い込むことになる。
私自身、どうしてもアマルガムを除去することがありますが、そのときはマスクを2枚、3枚重ね、防毒マスクも使います。それもできる限り強力なものを。
それを知らずに、普通のマスクで削っていたら、全部吸ってしまう。
水俣病と同じ水銀です。それを吸ったら、体に何が起きるのか。
だから私は、歯科医師が短命だと言われる理由は、ここにあると思っています。
患者さんも同じです。
例えばアトピーの方は、アマルガムを取った直後に、かえって症状が悪化することがあります。
原因が水銀だから、アマルガムは取らなければいけない。でも、削ると空気中に舞うほど細かい粒子になり、それを吸い込んでしまう。
うがいをしても、粘膜から体内に入る。
だから私は、除去する前に必ず伝えます。
「一時的に症状が悪くなることがあります」と。
理由は単純で、吸ってしまうからです。
うがいは徹底してもらいますが、それでも皮膚や粘膜から水銀は入ってしまう。
それでも、取らなければ一生治らない可能性がある。だから「一時的に悪くなるけど、必ず取ろう」と話します。
日本は、フィンランドなどと比べて30年ほど遅れていると言われています。
これまでの常識ややり方に固執するのではなく、本当に患者さん一人ひとりに合った方法を考えていかなければいけません。
矯正治療も同じです。
以前はワイヤー矯正しかありませんでしたが、今はインビザラインなどのマウスピース矯正があり、歯にとって非常に優しい方法です。
それでも「ワイヤーの方がいい」「マウスピースは良くない」と言う人は、まだ多い。
でも、昔の価値観のままで治療を続けてはいけない。
医療も歯科も、アップデートが必要な時代に来ているのだと思います。




