フィンランドでコロナ感染者数が少ない理由

ヨーロッパの中でもコロナ感染者が少ないフィンランド

世界全体の中で、新型コロナウィルスの感染者数が特に多いのはヨーロッパとアメリカです。
ヨーロッパでは、スペイン、イタリア、イギリス、フランス、ドイツで何万人という死亡者が出ています。
最近では感染のピークが過ぎてきたため、ヨーロッパ各国で移動制限が緩和され始めていますが、
私が11年前に行っていたフィンランドでは、今現在でも劇的に感染者数が少ないです。

フィンランド国民の習慣に関係が…?

フィンランド国民の約97%は歯医者の定期健診を受ける習慣があり、定期的に歯のクリーニングをしています。
これはとても大事なことで、口の中を清潔にするとばい菌のバイオフィルムという膜を除去することができます。
バイオフィルムはウィルスや細菌を吸着することがわかっています。
そのため、定期健診で歯のクリーニングや除菌することによって、細菌やウィルスをくっつけない歯にすることができます。
その証拠に、定期健診を受ける人はインフルエンザにかかる確立が10分の1から20分の1に抑えられることが論文でも照明されています。
このように、定期健診は虫歯や歯周病の予防だけではなく、ウィルスに感染しないためにも効果的なのです。
フィンランドでコロナウィルスの感染者が少ないのは、定期健診の効果もあるのではないかと私は思っています。

ウィルスに感染しないために口腔内を清潔に

私が知っている限りでは日本でも4月15日時点で歯科医院での感染者はほとんど見られていません。
もちろん皆さんの日々の行動が感染拡大を防いでいることは間違いありませんが、私は歯を綺麗に保つことも感染を防ぐ大切なことであると考えます。

以前ネットニュースで、歯科医院はコロナ感染のリスクが高いと報じられたことがありました。
確かに口に接触する行為はリスクがあります。
しかし、私は口腔内をきれいにすることで感染のリスクが下がるという見解を持っています。

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