人生は歯が命 歯っぴぃーライフ


矯正を始める時期は?

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お母さん方からよく質問されることの一つに、「うちの子の歯を矯正したいのですが、いつから始めたらいいでしょうか?」というのがあります。
私のクリニックにいらっしゃる患者さんの保護者には、「お母さんが『変だな?』と思ったら矯正を開始しましょう」と、お答えしています。

ここまで読んで「あら?うちの子が行ってる歯医者さんでは『まだ乳歯が殆どだから、まだ早いですよ』と言われたけど」とか、
「『反対噛合(受け口)かもしれませんが、もう少し様子を見ましょう』と言われてるのに」とか、「歯ぎしりも矯正するってこと?」などと思われた保護者の方も、いらっしゃることでしょう。

私の経験上、反対噛合に関しては『様子を見ている』うちに自然に治るということは滅多にありません。学会の発表でも、自然に噛合が治った例は5~6%です。
つまり、残りの94%は自然には治らない、矯正が必要ということです。

『様子を見ましょう』という言葉は、歯科医に限らずお医者さんが時々言う言葉ですが、こと矯正に関しては『様子を見る』のが一番怖いと、私は思っています。
それはなぜでしょう?

なぜかというと『様子を見ている』うちに、顎の成長が止まり矯正が出来なくなってしまうからです。
矯正で、見た目は下の歯が出ている状態をひっこめることはできますが、顎そのものは変わりません。下顎が出たままです。
その下顎の出ているのを治そうとしたら、あとは骨を削るしかないのです。

領域的には美容外科の分野ですから、健康保険は使えません。

費用は、何百万円(健康保険が使えないので、手術費用も病院次第)。
骨を削るので、麻酔もしますし、術後は当然顔が腫れます。
親は多大な出費をし、子どもは手術で痛い思いをする。

そんな美容外科手術はしたくないし、させたくない。

親も子どもも、そう思うでしょう。
歯科医である私も、そう思います。

残念ながら、子どもの歯の矯正について色々な方法があることを知っている歯科医は少ないのが現状です。

『親が気が付いて歯科医に連れていき、子どもが矯正をする気になれば、適切な方法で矯正を開始する。』
これが一番良いことだと思います。

矯正開始に関しては、『歯ぎしり』も同じことが言えます。

歯ぎしりは、そこにあると要らない歯、飛び出ていて邪魔な歯を削っている状態です。出っ張っている部分を平らにするという人間の持つ自己防御システムが働いて歯ぎしりをするのですが、これについても矯正して治すことができます。

保護者の方(特ににお母さん)は、子どもの歯一本一本に気を配りつつ、子どもの体全体を見るということもしていただきたいです。
近くで見ないと発見できないこともあれば、少し離れて見ないと分からないこともあるからです。(一本の歯だけを見ていたら、下顎が出ている反対噛合かもと気づくことは難しいでしょうから)

そして、気が付いたら適切な治療をしてくれるところを選ぶこと。

簡単ではないかもしれないし、時間もかかることですが、例えば反対噛合に
関していえば「十数年後の何百万円と入院と痛み」をとるか、
今気づいた時の努力(適切な歯科医を探し、矯正治療をすること)をとるかだ
とも言えるのではないでしょうか?


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