小学生のお子さんがいらっしゃる親御さんの中には、お子さんの歯並びが気になるという方も多いでしょう。

歯が抜け替わる年代なので、自分の子が「今後いびつな歯並びにならないか？」、「出っ歯にならないか？」など色々と気になってしまいますよね。

人間には、専門用語で「アングリング ダッキング ステージ」と言われ、通称「みにくいアヒルの子」と呼ばれる時期があります。

これは、簡単にいうと一時的に「出っ歯」になってしまう時期があるという意味です。

理由は人間の成長において上顎が先に成長してその後に下顎が成長してついてくるため、上顎が先に成長した時期というのはどうしても、まだ未成長の下顎とのバランスの兼ね合いで出っ歯になります。
反対咬合の９割方が上あごが成長しなかったことが原因です。

そして、出っ歯になった後に下顎が成長しますのでこれで正常な上顎と下顎のバランスに戻ります。
このタイミングで歯並びが良くなっていれば問題ありません。

ここで大切になるのは、上顎が成長して出っ歯になる時期に、しっかりと上顎の成長を阻害しないことです。

正中縫合・切歯縫合（上あごになる骨と骨の繋ぎ目）が癒合する12歳くらいまでなんですが、出来れば6〜9歳までに歯並びがガタガタでも、上顎を開いてあげることが重要です。

そのため、小学生の成長期に歯並びを完全に整えることはNGなことなんです。
先ほどの説明にもありましたが、小学生の時期に上顎が成長して出っ歯になるのは正常なことなのであまり心配する必要はありません。

逆に、この時期に下顎が先に成長してしまうと反対咬合といってあまりよろしくありません。

下顎が先に成長してしまうと、後から上顎が成長することができず、いわゆる「しゃくれ」状態になってしまいます。

こうなってしまうことを避けるためにも、特に口が成長する小学生低学年から中学年の間は定期的に歯科医院へ通い定期検診されることをおすすめします。

お子さんの一生物の歯が揃い、適切な歯並びが形成される機会に最適な治療を行なってください。

当院ではインビザラインを用いた歯列矯正も行なっていますのでお気軽にご相談ください。