抜歯矯正について思うこと

先日、歯科医師国家試験の合格発表がありました。
6年間勉強した学生やその他の歯科医師の浪人の方、おめでとうございます。

今回はこの歯科医師国家試験についてちょっと気になったことがあるのでその話をしたいと思います。
矯正の歯科国家試験の問題を見たところ、
「この歯はガタガタだから4本抜いてワイヤー矯正をする。これは正解ですか?不正解ですか?」
というような問題がありまして、そしてこの答えが正解というもの。

私からすると「え、なぜ歯を抜くのだろうか」と感じまして、この回答通りに学生諸君が正解だと考えているのは怖いなと思っています。

むやみやたらに歯を抜いてしまうということを歯科医師国家試験で正解としていることが気になっていて、もちろん状況に応じて抜歯することが最適な場合もありますが、極力抜歯せずに綺麗に治すかというのを心がけている私からするとすごく心配になりました。

これは普通の大学病院に行ったり、普通の歯医者さんに行ったら歯を抜くことを前提に話が進む確率が高いということです。私としてはもう少し、どうしたら今ある歯を大切に抜かないで治療が出来るかということを考えた問題を作ってほしいなと思いました。

矯正をより身近に感じてもらうためにも、綺麗に治すためにもどうしたら抜かない治療が出来るかという学びについて大学でもっとやってほしいなと願っています。

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