海外での矯正歯科のトレンド
アメリカではスマイルダイレクトクラブが人気
当コラムでも何度か取り上げている透明のマウスピースを使う歯列矯正のインビザラインですが、
(インビザラインの記事はこちら)
インビザラインのようなマウスピースによる歯列矯正方法は他にもあります。
アメリカにはスマイルダイレクトクラブ社(上場会社)が提供する矯正装置配送サービスがあります。
歯科医院を通さず自宅で歯列矯正が出来る画期的なサービスです。
スマイルダイレクトクラブは、米国で最も有名なセルフ矯正治療をサポートする企業です。
治療のステップは、まずウェブサイト上で自分がこのシステムの対象者なのかという事のチェックをします。
あまりに極度な歯並びの場合、マウスピースでの矯正が難しい為サービスを受けられない可能性があるようです。
選択項目の入力は30分程度で終わります。
その後、アメリカかカナダの店舗で歯の3Dスキャンを行うか、
自宅に専用キットを送ってもらい自分で歯型データを取ります。
歯型データを送ると、矯正治療後のシミュレーション画像がメールで送られてきます。
確認後、承認するとマウスピースが作成され自宅に届き、矯正治療を行います。
マウスピースはインビザラインと同じく透明なので目立ちません。
従来の治療よりも最大1/3まで費用が抑えることができます。
公式サイトによれば平均6ヶ月程で治療が終了するらしいです。
セルフ矯正治療にはデメリットも…
スマイルダイレクトクラブの利用者の多くは費用の安さから選ぶようですが、
かなり軽度な歯並びの場合にしか効果は得られないようです。
しかも矯正できるのは前歯だけであり奥歯は動かす事ができません。
目立つ前歯の歯並びのみ整えることができるので、どちらかと言うと医療というより美容と捉えたほうが良いかもしれません。
アメリカ矯正歯科学会は、歯科医師の診断とモニタリングがないこの矯正歯科治療を危険視し、同社のサービスを利用しないよう呼びかけてます。
矯正装置配送サービスは日本では認可されていませんが、いずれ実用される日が来るかもしれません。
日本では当院でも行っているインビザラインが一番いいとされています。
インビザラインにご興味をお持ちの方はスタッフや院長にお気軽にご相談ください!