鬼滅の刃(やいば)と八重歯(やえば)

鬼滅の刃の映画を観てきました。By 院長

映画「鬼滅の刃」を子どもにねだられて観に行ったのですが、私も感動して泣いてしまいました…!
鬼滅の刃には鋭い牙を持つ沢山の鬼が出てきますが、
人間にも犬歯(糸切り歯)という尖った歯が生えています。
その犬歯が両隣の歯より前上方に飛び出ている状態を八重歯と言い、
牙のように見えることから鬼歯(おにば)とも呼ばれています。
海外では吸血鬼の牙に見えるなど悪いイメージを持たれています。
日本では八重歯をチャームポイントとしてとらえる人が多い時代もありましたが、近年では矯正治療する人が増えています。
私も鬼滅の刃の鬼たちを見ていたら、インビザラインで鬼歯を綺麗に矯正したいなと思いました。

歯を大切にする国

歯と言えば、私が14年前に行ったフィンランドとスウェーデンでは、歯を大切にする意欲がとても高い国です。
スウェーデンでは歯の残存数の平均が80歳で20本あります。
それに対して日本の平均は80歳で7本です。
8020運動という言葉を聞いたことがある方も多いと思いますが、20本にはほど遠い現状です。
世界的に見ても、日本の残存歯数は下位に位置しており、予防歯科の後進国となっています。

なぜ日本人の歯は悪いのでしょうか?

それは虫歯の治療方法が原因の一つです。
日本では子どもの頃から虫歯の治療をしている人が多く、痛くなったら削って詰める治療を繰り返しています。
しかし、歯は再生しないため、治療を繰り返す度に健康な歯が減っていき、50歳前後で歯を抜くことになってしまいます。
それを防ぐためには、繰り返す治療のサイクルを遅くする努力が必要です。

なぜスウェーデンやフィンランドでは残存歯が多いのでしょうか?
スウェーデンやフィンランド等、残存歯が多い国は、定期的に歯のメンテナンスをしています。
欧米の人は、3ヵ月に1回、歯科衛生士さんに歯を磨いてもらっています。
定期的に歯の状態をチェックしてもらい除菌をして細菌を取り除くことが予防歯科になるのです。

世界の歯のメンテナンス率

各国の歯のメンテナンス率を見てみると、
スウェーデンでは
0~19歳は100%、20~59歳は90%、60歳以上は80%となっており、
国民のほとんどがメンテナンスを行っています。
アメリカでも所得400万以上の人が約80%、所得200万以上の人が約50%と高い確率です。

日本の歯のメンテナンス率

しかし日本では3%と、とても低いです。
日本人は普段から歯磨きをしていれば虫歯を防げると思っている人が多いため、メンテナンスに行く人がとても少ないです。
歯磨きだけでは落としきれない汚れがありますので、メンテナンスをしないでいると汚れが蓄積して虫歯や歯周病を発症します。
そのため、痛くなって初めて歯医者に行くという悪循環を繰り返すのです。
歯医者は虫歯を治療するためではなく、予防しに行く場所であると意識することが歯を守ることにつながります。
80歳になっても歯を20本残せるよう、今からでも遅くありません!
予防歯科を始めましょう。

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