子供の受け口と総裁選の話
ついこの間総裁選があり、候補者の方の演説を聞いていて職業柄気になることがありましたのでそのことについてお話しようと思います。
ここからは個人的な意見なのですが、候補者の方で口がごもごもしていて聞き取りにくい方がいらっしゃいまして、よく見ると骨格性の反対咬合(受け口)のように見受けられました。
反対咬合が故に聞き取りにくく、損をしてしまっているように感じましたのでこの反対咬合について少し説明します。
まず、子供の頃は上顎が成長した後に下顎が成長する時期があります。そのため、一時的に出っ歯になるのですが、これは正常な成長過程です。
反対咬合だとそれが起きません。上顎が下顎を引っ掛けてしまっているので成長できないのです。
反対咬合になるとどんなことが起きるかと言いますと、食事がしにくかったり、滑舌が悪くなったりします。
これが子供の頃に起きた時そのままにしてしまうと、大人になるにつれて歯性の反対咬合から骨格性の反対咬合になってしまいます。
子供の頃の歯性の反対咬合であれば矯正で治療することができますが、大人になって骨格性の反対咬合になってしまうと治療が手術しかなくなってしまいます。
顎の骨を削らなければなりませんので、おすすめは子供の頃に治療してしまうことです。
特に子供の頃成長の早い女の子は3~4歳の時に治療するのが最適で、遅くても8歳までに行った方が良いでしょう。もちろん、男の子も早いうちにできた方がいいですが成長がゆっくりなので女の子ほど急がなくても大丈夫です。
現在では、世の中の5%の方が反対咬合と言われていますので、反対咬合(受け口)でお困りの方は、まずご相談をしていただければと思います。