食事と歯並びの関係
皆さんはこの鮎2匹が並んだ写真を見て、2匹の違いは分かりますでしょうか?
実は下の鮎は天然の鮎で、普段苔についた餌を食べています。餌を食べるためには口で引っ張る動作が下顎が発達しています。
一方で上の鮎は養殖の鮎で、普段水面上に投げられる餌を食べています。そのため顎の発達が良くなく太っているのです。
これは鮎の例え話なのですが、当院で行っている矯正でも同じことが言えるので今回はこのお話をしました。
歯並びが悪い人というのは前歯で食べ物を噛んでいないのです。その結果顎が貧弱になり歯並びが悪くなったり、たらこ唇になったりしてしまいます。
成長期の時の食生活は非常に大切で、しっかりとご飯を食べている子どもは顎が発達していい顔になっていきますが、適当な食生活で育ってしまうとその後の成長に影響が出てきてしまうのです。
そのほかにもしっかりとした歯並びの方の多くは大丈夫なのですが、食生活でちゃんと噛むことをせずに育ってしまうと歯並びが悪く口呼吸になってしまうことがあります。
口呼吸はいいことがなく、ウイルスを吸った際にも直接のどに届いてしまいます。
結果として、口呼吸しがちな人はそうでない人に比べて風邪になりやすいでしょう。
今流行しているコロナウイルスに関しても、ワクチンよりも歯並びを治して口呼吸を防ぐ方がどれだけ効果があるのかと考えてしまうことさえあります。
最初の鮎の例に戻りますが、魚の鮎でさえ食事の仕方であれだけ顔つき、体つきに影響があります。
ましてや人間が違うはずがありません。
人間も食事の仕方1つでその人の顔つきは変わります。その根本を支える歯並びには良く気をつけていきましょう。