子どもが歯医者を嫌がったら・・・ 「楽しく歯医者に通える心理学を用いた3つの方法とは」
楽しく歯医者に通う子ども
「歯医者に行くのが大好き」、そんな大人は少ないと思います。
まして、歯医者好きの子どもなんているはずがないと、多くの人が思うことでしょう。
ところが、「歯医者さんは楽しいから行くのが大好き」と言う子は実在します。「うちの子を歯医者に連れていくのは一苦労」と、憂鬱に感じている保護者の皆さまに『楽しく歯医者に通う子』にする方法を、お伝えしたいと思います。
1.行動パターンをコントロールしよう
歯医者に行く云々に関わらず、人間は疲れているときや辛いことがあったとき、頭はうなだれて下を向き、背中は丸く肩は下がるというような姿勢に、意図しなくてもなるものです。
反対に、元気なときや楽しいときは、顔は上向きで背中は伸びて、胸は張っています。
気持ちと行動は連動しているので、「辛い」という気持ちが先行して「背中が丸くなる」という行動をとるのではなく、行動を先行させてみましょう。
例えば、とりあえずスキップをしてみる→楽しくなるというように。
2.条件付けで感情をコントロールしよう
『パブロフの犬』をご存知でしょうか?ロシアの生理学者パブロフ博士が行った実験で、犬に「ベルを鳴らした後に餌を与える」ことを繰り返しているうちに、ベルが鳴っただけで餌がもらえるからと、唾液が出てくるという、条件反射というものを導きだしたものです。
ストレスを感じて→喫煙、飲酒、過食をする。これも条件反射ですが、好ましくないほうの例です。
良いほうの条件反射を身につけるために、まず楽しいことを思い出してみましょう。その楽しさが頂点に達した時に、「親指と薬指をつけて輪を作る」など普段しない動作をして、かつそれを何度も繰り返します。
「楽しいから指で輪を作る」という条件反射が身についたら、それを逆に利用するのです。楽しく感じたときにする動作をしたから、楽しく感じるという具合です。
3.お祝いで感情をコントロールしよう
ちょっとしたことでも、褒められたら嬉しくて、良い気分になりますよね。
歯医者まで来ることができたなら、たとえ大泣きしていても、そのことを極端なくらい褒めます。診察台に座れたら、更にもっともっと褒めましょう。
ご褒美をあげるのもよいかもしれません。
歯医者さんに行くと褒められる。
褒められるから、嬉しくなってまた歯医者さんに行きたくなる。
こんな図式が出来上がれば良いのです。
まとめ
今までの挙げた3つのことを上手に使えば、お子さんが歯医者嫌いから一変して、喜んで歯科治療に通うようになるでしょう。
歯医者までスキップで行って、楽しい気分のまま到着。来たことで褒められて、嬉しいまま受診。治療を頑張って受けたらまた褒められて、嬉しいから次も頑張ってみようかなという気になって、歯医者通いが楽しくなる。
具体的には、こんな感じです。
保護者の方の努力は、かなりのものではありますが、これは歯科治療に限ったことではなく、日常の様々なことに応用が利くすぐれものでもありますので、取り入れてみられてはいかがでしょうか?