口の中には菌がたくさん!!

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みなさん、口の中には何種類くらいの菌がいるかご存知でしょうか?
なんと、300から400種類もの菌が口の中にはびこっています。
びっくりぽん(3月までの朝ドラで、流行りましたね)な数だとは、思われませんか?

『菌』というと、なんとなくイメージが良くないですが、悪者ばかりではなく身体に有用な菌もいることは周知の事実です。

実際、口の中にいる菌のうち、人体にとって良くない菌はわずか10種類ほどです。
「なーんだ、たった10種類か」なんて思わないでくださいね。
この10種類が非常に悪い菌で、虫歯菌や歯周病菌はこの部類に入ります。

虫歯菌や歯周病菌が非常に悪い菌であるという理由は、口内のみならず、全身に悪影響を及ぼすからです。
「全身に?」「一体何を?」「どういうこと?」

その疑問にお答え致しましょう!

虫歯菌(ミュータンス菌)

まずは、虫歯菌(ミュータンス菌)についてです。
予防歯科の超先進国フィンランドに研修に行ったときに学んだことは、
虫歯の菌は生後6カ月から2歳8か月くらいまでの間に口の中に定着
させずに済めば、その子は生涯虫歯になりにくい体質を手に入れることが出来るのです。
母子感染、父子感染を防ぐことが出来れば良いのです。
両親の持っている虫歯菌が少ないこと、虫歯菌が増えにくい環境を
親が整えること、唾液のもつ中和力量が多いことなどが、虫歯になりにくくするために重要なことです。
唾液の量が多いこと、質が良いことがとても大切なポイントです。

日本には『三つ子の魂百まで』ということわざがあります。
『幼い子ころの性格は年をとっても変わらない』という意味ですが、
ミュータンス菌が住みづらい環境を生涯持ち続けられるかどうかも、
ほぼ同じ年齢(2歳8か月)で決まってしまうのです。

歯周病菌は感染力が非常に強い菌

歯周病菌は感染力が非常に強い菌です。
歯周病の一般的なイメージは、『歯が抜ける病気』なのかもしれません。
最近、歯周病菌の影響は口の中にとどまらず、ガン、糖尿病、心臓疾患、低体重児早産、誤嚥性肺炎他、全身に及ぶ様々な病気との関連が分かってきました。人によっては、うつ病の原因となっている場合もあるのです。

亡くなったお年寄りの殆どの方から、歯周病の菌が見つかっています。
直接の死因は肺炎や心筋梗塞だったりするのですが、それらの病気に
歯周病菌が間接的に影響を与えていることが分かってきました。
糖尿病の人は、ほぼ100%に近い確率で、歯周病にかかっています。

歯周病菌を減らすことは、命を長らえさせることに直結するのです。

歯周病は命にかかわる病気です。

歯周病は命にかかわる病気です。
虫歯は、3歳までにその人の一生涯での虫歯になりやすい体質になるかどうかが決まります。

歯周病も虫歯も、人生を左右する大きな要因であると言っても、過言ではないでしょう。

虫歯菌は唾液検査、歯周病菌は顕微鏡検査で、菌を減らすことを提案できる場合もあります。

たかが口の中の病気でしょうなどと、あなどってはいけませんが、今の自分の状態を知ることで必要な対策を打ち、体そのものを、
ひいては命そのものを大切にしていきたいと思います。

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