菌とウィルス

風邪は薬では治らないことを知っていますか?

風邪はウィルスです。
しかし、お医者さんで処方される薬は、細菌に対して効果的な抗生物質です。

なぜかいうと風邪のウィルスは種類が多いため、全てのウィルスに効く薬が無いに等しいからです。
その代わりにウィルスで免疫が下がって細菌感染をするのを予防するために抗生物質が処方されています。
なので、風邪に抗生物質を処方されても効かないのです。

日本ではお医者さんにかかったら薬を出すことが習慣化されていることもあって風邪の場合は抗生物質が処方されています。
ヨーロッパでは風邪に抗生物質は処方しません。

耐性菌との戦い

抗生物質を飲み続けると細菌の薬に対する抵抗力が高くなります。
そのため、飲めば飲むほど抗生物質が効かなくなることがあります。
このように、薬への耐性を持った細菌のことを薬剤耐性菌といいます。
抗生物質が効いて細菌をやっつけたとしても、また次の耐性菌ができてしまったら、
また新たな抗生物質を作り出さなければなりません。

人類はこの耐性菌との戦いを繰り返してきました。
過去に使われてきた抗生物質は、今は効かないので使われていません。

現在世界各地で感染が拡大している新型コロナウイルスもたぶん人間が作り出したものだと思っています。

風邪に一番効く治療方法について

実は風邪をひいたときは、体を温めてゆっくりと休むことが一番の治療方法です。
熱はウィルスを殺す役割を持っているので、解熱剤を飲んで熱を下げてしまうとその役割を果たすことができません。

ただし、40℃以上の高熱は脳症を起こす可能性もあるので、解熱剤を処方してもらう必要があります。
インフルエンザのようなウィルスにはタミフルなど特定の薬があるので、必ず病院で処方してもらいましょう。

細菌とウィルスの違いについてお話してきましたが、お口の中でも同じような状況が起こります。

歯周病の原因はカビ

歯周病は口の中にあるカンジダというカビが原因です。
カンジダの中に虫歯菌や歯周病の細菌が住んでいます。

リステリンなどの洗口液は細菌をターゲットにしていますが、
細菌を減らすことができても親玉であるカンジダが無くなるわけではないので、
また細菌が増えてしまいます。

細菌が原因で口が腫れた時に抗生物質を処方されても、親玉を殺す効果があるわけではないので根本的な解決にはなりません。この違いを理解せずにそのままにしてしまうと症状が深刻になりかねません。

アートデンタル中田南クリニックでは顕微鏡検査で親玉を殺す治療を行っています。
歯周病や虫歯の根本的な治療に効果的です。

薬が必要な状況を理解し、普段から健康を維持できるように心がけましょう。

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