虫歯の感染
虫歯はほとんどの場合、両親から感染します。
お母さんかお父さんのどちらかが、虫歯であれば子供も虫歯になりやすいものです。
ところが最近、両親は全く虫歯ではないのに、子どもが虫歯になったという患者さんがきました。
しかも、歯医者さんに行き始めてから虫歯ができたというのです。
数だって半端じゃありません、あっという間に3カ月ぐらいで、10本以上もの歯が虫歯になったというのです。
思い返してみると、歯医者さんに通いだして、どういう理由か歯は分からないけれど、歯を少し削られたのだそうです。
虫歯になったのはその後なのだとか。
おそらく、歯を削るタービンが原因だと、私は思いました。
歯を削る機械(タービン)は、削るのを止めた瞬間に、周りの物を吸うほうに圧が働きます。
つまり、誰かの虫歯菌がタービンを止めた時に吸い込まれ、他の患者さんの歯を削るときに、誰かさんの虫歯菌が放出されて、虫歯になってしまうというわけです。
タービンは、アルコールで拭いたぐらいではとれません。
滅菌をしなくてはならないのですが、滅菌には時間もかかるし、熱を加えるためにタービンも壊れやすくなるということで、行っている歯医者さんは少ないのが現状です。
横浜市内だと一割くらいの歯医者さんしか、タービンの滅菌をしていないと、思われます。
治療に行って新たに虫歯菌を貰ってしまうなんて、全く有り難くないお話ですよね。