歯科医師が世界一多い国
コンビニよりも歯科医院のほうが多い日本
現在、日本の歯科医師数は10万人を超えており、コンビニよりも歯科医院のほうが多い(約1.6倍)状況です。
世界の歯科医師数ランキングではブラジル、インドに続いて日本は3位です。
(参照:世界・歯科医師数ランキング)
人口からすると日本は歯科医師の割合が世界一多い国です。
このことから言いたいことは、日本では治療を受けても「治っていない」人が多いということです。
治らないから虫歯や歯周病、歯石を取ったりと、何回も治療に通わなければならないのです。
度々このコラムでも触れているフィンランドでは、歯科医師数が少なく、世界の歯科医師数ランキングでも41位です(2010年時点)。
その理由は治療が必要な人が少ないからです。
日本で歯科医院が多い原因
日本では
「どう治療をするか?どうしたら上手に治療できるか?」
という考え方が一般的ですが、
海外では
「どうやったら治療をしないで済むか?」
という考え方をします。
日本では病院に行ったら治療を受けることが当然という意識が根付います。
医師側もそれに答える形で治療を行います。
歯科医院でも虫歯の治療に行ったら歯を削ることが当たり前のように行われています。
あなたは自身の歯の本数を知っていますか?
日本ではほとんどの人が答えられません。
しかしフィンランドでは大抵の人がこの質問に答えることができます。
(ちなみに成人の歯は全部で28本です。)
歯を大切にして意識が行き届いているから答えられるのです。
私は歯を臓器の一部だと思っているので、歯を1本抜くことは心臓や腎臓を1つとることと同じようなことだと思っています。
糖尿病で病院に行った場合、まず血糖値を測ったり検査をしたうえで治療を行いますが、虫歯の場合、検査をせずにすぐに削ってしまう歯科医院が多いです。
歯を臓器に置き換えた時に、検査もせずに削ったり引っこ抜いたりしたくないですよね?
原因を検査せずに削るだけでは、根本的な治療にはなりません。
虫歯を取り除いても虫歯の菌は消えたわけではないので、削っても削っても完治せず虫歯を繰り返すことになるのです。
この悪循環が、日本で歯科医院が多い原因となっています。
歯の治療を繰り返さずに済むようにするには
アートデンタル中田南クリニックでは、悪循環を防ぐために、お口の中のむし歯の原因菌を撲滅する「フィンランド式むし歯除菌治療」を行っております。
お口の中の細菌の状態、日々の生活環境等から現在の状況を調べた上でそのお口の環境に最適な治療方法や日常の生活方法をご提案しています。
また、定期健診を受けて日頃から虫歯や歯周病になりにくい口腔環境を保つことも重要です。
歯の治療を繰り返さずに済むように、原因を根本から断つこと、歯の大切さを普段から意識して生活することを心がけましょう。