マンモスの奥歯
突然ですが、マンモスのイメージはどんな感じでしょうか?
長い毛が全身を覆っている、巨大な牙をもつゾウ。
漠然とそんなイメージを持っていましたが、
あの毛皮のコートを着ているようなマンモスは、
マンモスの仲間ではもっとも小柄で、サイズは現在のゾウと
同じくらいの、最後の種なのです。
マンモスは、300~400万年前に地球上に登場しました。
初期の南方マンモスからスッテプマンモスまでは、体高(肩までの高さ)が
4メートルもありました。
ヨーロッパで見つかった南方マンモス→インペリアルマンモス
→コロンビアマンモス→ステップマンモス
→最後の種、ケナガマンモス(1万年前に絶滅、体高2.5~3メートル)
というように、生息域の変化などに伴い、変化していったことがあります。
それは、臼歯(奥歯)です。
次第に固い植物を食べるようになってきたため、噛み合わさる面のエナメル質の
板の数が増えていきました。
現在のゾウも、上の歯と下の歯がこすり合うところは深い溝のある
靴のゴム底のようになっています。