ピロリ菌は経口感染です
ピロリ菌と聞いて「胃がんのもとみたいな菌のことだっけ」なんて、ざっくりな知識を
 お持ちの方は、ピロリ菌が経口感染だと知ったら、少なからずショックを受けるかも
 しれません。
最近、私の友人が胃の調子がおかしく処方薬を服用しても改善しなかったため、
 内視鏡検査を受け、幸いピロリ菌の感染等は見あたらなかったものの(確定診断には
 血液検査も併せて受ける必要があるとのことです)、検査結果を聞いた数日後に
 たまたま見たテレビで、ピロリ菌は経口感染だと知って驚いたと、言っていました。
経口感染と言っても、幾つか経路があります
・ 口―口感染(歯垢や唾液からの検出)
 ・ 糞―口感染(糞便からの検出)
 ・ 飲料水からの感染(水道水からの検出)
 ・ 動物を媒体とした感染(ハエやネコなどからの検出)
 ・ 内視鏡を媒体とした感染
そして、重要なのが、ピロリ菌は幼児期に感染するものであって、成人になってからの
 発生はまず無いということです。
 そのため、中学生になったらピロリ菌検査を受けて、感染が分かったら、
 年齢が若いうちに除菌をすることが大切だと、テレビに出演していた消化器内科の先生が
 言っていたそうです。
子どもに、噛み砕いたものを口移しで与えるといった行為は、ピロリ菌も子どもに
 プレゼントしてしまう可能性があります。
歯周病菌、虫歯菌のみならず、ピロリ菌まで親から口移しでもらう可能性があったとは…。
肉眼では見えないだけに、真夏の怪談話に匹敵するぐらい、恐ろしい話ですね。

 
 


