歯のかぶせモノと金属アレルギーの関係

金属アレルギーと聞いて、「私もそうなの」とか、「友だちが金
属アレルギー」だとか、または「家族がそうだ」とか、
結構いらっしゃるのではないでしょうか?

金属アレルギーは金属が原因ではありません。

金属アレルギーが起きる過程

金属アレルギーが起きる過程を簡単に説明します。

1.金属製のものを着用し、汗で金属が少しずつ溶けだす
2.溶けた金属がイオン化して体内に取り込まれ、体内のタンパク質と
結合し、アレルギーの原因となるタンパク質(アレルゲン)に変質する
3.体内で、アレルゲンに対する抗体が作られる
4.1~2の過程を経て体内で再度アレルゲンが作られ、3で作られた
抗体がアレルゲンを発見し、過剰に反応する

4の状態が、金属アレルギーです。

金属アレルギーの始まりは、身につけた金属製のものが、汗などで少しずつ溶けだすところから始まります。

汗はあまりかかない季節もありますが、季節に関係なく一年中水分があるところが、私たちの体にはありますよね。

それは口の中です。

唾液は常に口の中にあり、大切な役目を果たしていますが、歯の治療を
していて口の中に金属があれば、唾液がその金属を溶かし、
アレルギー反応を起こす可能性があるのです。

口の中の金属と言っても「歯医者さんがしている治療だし、安全なものを使っているはず」
患者さんなら、みなさんそう思っているでしょう。
安全な素材であって当たり前、そうでないと困りますよね。

ですが、残念ながら、詰め物は安全な素材ですとは言い切れないのが、
現実なのです。
保険が適用される金属の詰め物や被せ物なのに、です。

保険適用の金属は、腐食します。

溶けて錆びてしまいます。
口の中の詰め物の表面がきれいでも内側が錆びているのは、詰め物の表面が
溶けたからです。
時間をかけて少しずつ溶けだした金属は唾液や食べものと一緒に体内に
取り込まれます。
治療用の金属の中には、強いアレルギーや発がん性、細胞毒性をもつものが
あることは、すでに報告されているのです。

いつも同じところに口内炎が出来る人という人は、口内炎の近くに金属の
詰め物や被せ物がありませんか?
詰め物が原因のアレルギーで、口内炎が起きている可能性があります。

日本では使うことが認められている金属が、海外では使用が禁止されて
いたり、使用に制限があったりするのです。

海外での虫歯治療

では、海外では虫歯の治療金属の替わりの何を使っているのでしょうか?

海外には虫歯の人がいないから、詰め物も要らないなどということはなく、
虫歯の治療をしている人はもちろんいます。
予防歯科の先進国である北欧では、虫歯にならないように子どもが生まれ
る前から虫歯や歯周病の予防が始まっているため、虫歯治療そのものが
非常に少ないのですが、そういう国は世界中でも稀です。

海外での虫歯治療は、金属ではなくセラミック(陶器)を使うことが主流に
なっています。

日本国内ではセラミックを用いる治療は自費診療なので、どうしても高額に
なってしまうというのが実状です。

保険適用の金属を詰めれば金属アレルギーや発がん性の危険があり、
セラミックは安全だけれど高額…。

まだ自分の歯が残っている方や、今は全部自分の歯だという方は、どうぞ
ご自分の歯を大切にしてください。
自分自身の歯ほど素晴らしいものはありません。

歯の治療に費やしたお金で高級車が買える、家が建つ、「冗談でしょ?」と
思われますか?実際にそのくらいのお金を使う人はいます。でも、本物の天然の
歯は、どんなにお金を積んでも手に入らないのです。

歯磨きを丁寧にすることも大切です。

日本人は、虫歯ができたから、歯の調子がなんだか変だから、そういう理由で
歯科医を受診することが、他の国々に比べて多いという統計も出ています。

歯がおかしくなくても、定期的に歯科医を受診して定期検診を受けることを
おすすめします。
ご自分のケア方法が適切なのかもわかりますし、自覚症状がでる前のごく初期の
虫歯を発見することもできます。
ぜひ、痛くないときに歯医者を受診する習慣を身につけていただきたいと思います。

それが結果的には、治療費も少なくて済み、自分の歯を守り残すことに
繋がるからです。

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