タービンの滅菌

令和3年1月8日に、二度目の緊急事態宣言が発出されました。
コロナ禍で、歯科において問題となったのは飛沫感染です。
喋った際に唾液が飛ぶことが俗に言う飛沫ですが、
歯科においての飛沫はタービンやドリル等の器具から発生します。
これらの器具は口の中に入れて歯を削るだけではなく、唾液の付着した器具の受け渡しもするため、細心の注意を払って取り扱っています。

特に一番大切なのはタービンの滅菌です。
タービンは歯を削る際、サックバックといって血液や唾液が中に逆流してしまうことがあります。
アルコールで表面を拭いただけでは、中に吸い込んだ唾液を洗浄することはできません。
以前動画(https://artdental.jp/happyblog/7049/)でもお話しましたが、この事実を知っていても約5割の歯科医では使用済みのタービンを交換・滅菌せずに、使い回しているという調査結果が出ています。
この結果は歯科医としてどうなんだろう…と疑問に残ります。

現在まで歯科従事者と患者さん間で新型コロナ感染者は出ていませんが、もし1例でも感染者が出てしまえば、タービンの件が大きな問題になるのではないかと、私は懸念しています。
これを機に、10割の歯科医でタービンの滅菌機を導入してもらいたいと切に思います。
当院ではタービンを滅菌する機器として優良とされている、DACユニバーサル2を使用しています。

みなさんも通っている歯医者さんに、タービンを滅菌しているか聞いてみてください。


当院のDACユニバーサル2

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